高校生たち、余った木材で何をつくるの?
初めて日比谷高校のO君から、当社に電話があったのは、彼らが夏休みに入って間もなくのことでした。
「現場で余った木材をもらえませんか?」
それは、彼からの突然の電話から始まりました。
おそらく当社のホームページのこの記事をご覧になったのかなとふと思いました。
「現場で余った材料ができるのには、工事のタイミングがあって、今ちょうどあげられる材料が無いんですよ」
と説明し、彼の連絡先を訊いて、材料が出たタイミングで連絡することにしました。なんでも9月にある日比谷高校の文化祭に向けてこの夏休みにつくりたいものがあるのだということでした。
「フローリング材とか、新しい材料ならあげられるけど」と言ったら、
「新しい材料じゃダメなんです。捨ててしまう材料を使うことに意味があるんです」とK君。
「ほほう。」とますます感心して、これはなんとかしてあげたいなと思い、いつもお世話になっているモックの遠藤さんに相談したところ、二つ返事でご協力いただけることになり、木材を少し分けていただくことになりました。とても暑い日でしたが、お忙しいところ有難うございました。
それから、木材が用意できたことをOくんに伝えました。初めは、なかなか電話がつながりませんでした。彼は、進学校の高校3年生で、夏期講習に通っているのです。その合間を縫って私とやり取りしました。
「どうやって、会場まで運ぶ?3mくらいあるし、量もたくさんあるし。」
それで、彼らは考えて、長い木材を積めそうな乗用車2台と運転手(お父さん?)を連れてきました。
そして、バラバラであった木材の中から、彼らが作りたいものに必要な長さの材料の選定を行いました。
4本づつに束ねて、車に積込みました。
そして、そのまま日比谷へと運んでいきました。
大学受験生であるという忙しい立場の彼らの手によって、これらの紀州の杉材が、高校の文化祭で何になるのか。
9月の文化祭に行くのが楽しみになった今日でした。
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