長寿命化リフォームとは

「住宅をきちんと手入れして、長く大切に使う」というストック型社会における住宅・住文化へ移行するためには、単なる設備交換や内外装の改修などにとどまらず、リフォームによって住宅本来の性能を向上させ、長期にわたって使用していく姿勢がかかせません。このように、住宅性能が向上し、長寿命化された住宅は、所有者にとっての生活の質の向上と資産価値を高めるだけでなく、社会的な資産としても機能していきます。

長寿命化リフォームで付与すべき性能

  • 数世代にわたって安全・安心に長期に生活できる耐久性、耐震性、維持管理、更新の容易性
  • 新築時に比べて、より充実した生活を送ることができる省エネルギー性、バリアフリー性

長寿命化リフォームの効用(ベネフィット)

  • 住む人の生活環境や生活の質が向上する
  • 長期にわたって住み続け、住み替えられることを可能とする
  • 個人や会社の資産となる価値と流動性が得られる

長寿命化リフォームは、めざす目標性能や進め方の個別性を認めているとともに、リフォーム工事を実施することで完了するものではなく、長期利活用計画に基づいた維持管理等の計画や実施も必要とします。また、時代や住まい方の変化に合わせて、住まい手のライフスタイルやライフステージは刻々と変わるため、段階的なリフォームを断続的に実施することによって中長期的に長寿命化を図っていきます。