高性能木製サッシのご紹介
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青森から日本の窓が生まれます
地球環境に配慮した建築と言えば、まず建築の断熱性能を上げて室内の温度が外気に逃げないようにするということが、常識として定着してきました。そのためにはまず屋根の断熱、壁の断熱などを高めることが重要です。
しかし、建築には窓があります。屋根や壁をしっかり断熱していたとしても窓(開口部)からの熱損失が最も大きいと言われています。日本の昔の住宅は、アルミ製の枠に一枚のガラスという窓が多くありました。これでは、いくら屋根や壁の断熱性能を上げても窓から熱が逃げてしまっていました。
そこで、日本のサッシメーカーは、ガラスを二重にするペアガラスサッシを販売するようになりました。しかし、そうなるとガラス面から逃げる熱よりもアルミの枠から逃げる熱の方が大きいということに気が付きました。そこで窓の枠を樹脂製にすれば、窓枠から熱が逃げにくくなるということが分かり、アルミサッシに代わり樹脂製サッシが開発されるようになりました。しかし、樹脂はプラスチックです。耐久性の面では、まだ課題が残っています。
木製サッシは世界標準
日本のアルミサッシ使用率は約90%ですが、ヨーロッパ各国では、20~30%程度。アメリカでは、エネルギー問題や環境問題の観点から、半数以上の州でアルミサッシの使用が禁止され、全体の使用率は10%台となっています。木製サッシは世界標準とも言えます。
高い断熱性と防露性
繊維組織の隙間に空気を含む木材は、断熱性に優れた素材です。熱伝導率を比較すると、木材はアルミの約1200分の1。また熱還流率の比較では、木製サッシはアルミサッシより熱の損失が20~30%少ないとされています。つまり木製サッシは、断熱性が高く、結露も発生しにくいのです。
人の五感にやさしい木材の力
農林水産省は、木材が資格、嗅覚、触覚などの点で人にやさしいということを示しています。例えば、アルミニウムが80%以上の紫外線を反射するのに対し、木材から反射する光にはほとんど紫外線が含まれていません。つまり木製サッシは、住まう人だけでなく、道行く人にも優しい窓だと言えるでしょう。
木は燃えにくい
キャンプファイヤーを思い出してみてください。井桁に組んだ太い木は、いつまで経っても燃え落ちないし、翌日に切断してみると表面が焦げているだけで内部は燃えていません。660℃で溶け落ちてしまうアルミニウムと比べると、木材は燃えにくく、変形しにくい素材と言えます。
地球環境にやさしい製造工程
木製サッシは、製造段階で放出される炭素量が極めて少ない製品です。製造に必要とする熱量も、アルミニウムの約68分の1で済みます。そして、木材は、原油のように枯渇しない資源。適切で計画的な伐採と植林による秩序ある木材利用こそが、地球環境の保護にもつながると私たちは考えています。
そこで今回ご紹介したいのが、高性能木製サッシです。木製の枠は、断熱性能が非常に高く、窓枠から熱が逃げるのを防ぎます。しかも、ガラスはペアガラスとトリプルガラスを選択できるようになりました。その高性能木製サッシは、青森県十和田市の木造工場で製作されています。
高性能木製サッシの製作現場
工場内では、高性能な機械のラインと手作業とに分かれて生産されます。
この大きな機械に木材を入れると自動的に加工されて出てきます。
それらの部材を組み合わせることで、窓枠になります。
塗装は、機械でも行われますが、仕上げは職人さんの手で丁寧に仕上げられます。
そのようにして、丁寧に生産された高性能木製サッシの多くは、弊社の倉庫に運ばれ、いつでも建築工事に間に合うようにストックしています。
当社の木製サッシ採用事例
高性能木製サッシMADOBAシリーズ
次にもう少し具体的に特徴をご紹介します。今回ご紹介するのは、上記の青森県十和田市の工場で生産されているMADOBAシリーズです。
機能と使い勝手を両立したドレーキップ方式
1つのレバーで内開きと内倒しの2通りの開閉ができます。日々のお手入れやガラスの掃除、メンテナンスも室内から行えるというヨーロッパでは一般的な開閉方式です。
気密性や防犯性に優れた全周ロック
サッシの全周にまわされた金物でロックするため、気密や水密、断熱や遮音はもちろん、防犯性にも優れています。
自由にオーダーできるサイズ
標準サイズは設けてありますが、国内の工場で製作しているため、建物の設計に合わせて自由なサイズをオーダーできます。
ガラスにもこだわって快適な室内に
Low-E(低放射)仕様トリプルガラスを標準採用。空気層の厚さは、各12mm。断熱性も遮音性も優れているから、大きな窓でも室内は快適です。
MADOBAの性能値について
MADOBAの性能(PDF)
MADOBAの詳細について
MADOBA詳細図(PDF)
MADOBAの価格について
MADOBAの価格表(PDF)
製品についてもっと詳しく知りたい方には、資料一式お送りします。「お問い合わせ」より、お名前、連絡先、ご住所を忘れずに「木製サッシ資料請求」の旨、お伝えください。