新型コロナウイルスが工務店に与える影響はどの程度か
丸喜齋藤組東京支店の佐藤です。平素から弊社をご愛顧いただき有難うございます。
新型コロナウイルスが騒がれはじめてから1か月くらい経ちますが、なかなか収束する気配がありませんね。
3月5日に、日本政府から中国と韓国からの入国制限が発表されたことにより、インバウンドの影響のある業種などは、さらにご苦労されているのではないかと思います。
さて、そのような中、毎日のニュースに耳を傾けながらも、私たち工務店は、現在ご依頼いただいている仕事をお客様のために出来るだけ通常通りに進めることが、今できることなのではないかと考えております。
そのためには、建設現場においても手洗いうがいなどの衛生管理の意識なども必要であると思いますし、熱のある職人は現場に来させないなどの注意も必要だと思います。
しかし、対策をしようにも、ドラッグストアなどにまだマスクや除菌ハンドジェルなど品切れ状態なのには、困ったものですね。
はじめに建材関係で影響が出たのは、先月12日に連絡がありました設備機器の納期遅延に関してのことだと思います。日本のメーカーの住宅設備(例えば、便器などの水回り商品)の部品が中国で生産されているために、工場の操業を停止している状況から、納期に遅れが生じています。
一部の商品については、解消しているものもありますが、2月13日以降の新規の注文については、納期もわからない商品もあるようです。
それを受けて、国土交通省では、これらの設備等の供給が滞ってそのために建築完了検査を受けられないような事態をさけるためにトイレ、システムキッチン、ユニットバス等の設備を未設置とする「軽微な変更」や「計画変更」を認めるという異例な通達がありました。
しかし、実際にはトイレがないままの新生活ということは考えにくく、お施主様とのお話し合いによっては、仮のトイレを設置させていただき、あとで正規の便器に取り換えるという対応になりそうです。
SNS等のデマ情報によって、トイレットペーパーやティッシュペーパーが無くなるようなことがありましたが、建材についても今後そのようなものがあるとしたら、中国で生産されているものだと思います。逆に日本で生産されているものは、今のところ問題ないです。
全てのお客様におかれましては「今後どうなってしまうのだろう」とか「工事が途中で止まってしまうのではないか」というご心配もあるかもしれませんが、今のところは弊社やほとんどの工務店で大きな影響なく工事を進められていると思います。
今後の社会情勢により、再び建設現場に影響がありそうなときには、またご報告いたします。