江戸川区一之江の住宅|地盤改良工事
江戸川区一之江の住宅の工事が始まりました。
江戸川区は、西側の荒川と東側の江戸川に囲まれた土地であり、低い土地が多いことから地盤がよくないエリアが多いです。地盤がよくないとは、比較的緩い地盤であるということです。
この江戸川区一之江の敷地もスウェーデン式サウンディング地盤調査の結果、表層の地盤が緩いため地盤改良工事をしておきましょうということになりました。
この地盤調査で支持層と呼ばれる比較的固い地盤が深さ10mくらいまでにあれば、その位置まで杭を打って支持させればよいのですが、この敷地の支持層はとても深い位置にあり、そこまで深く杭を打つと地盤改良にかかる工事費が高額になるため、地盤の摩擦による地盤改良を選択することにしました。
それが、今回採用したRES-P工法です。径48.6mmといういわゆる単管と同じ太さの杭で、一か所の長さを9.5mとしました。この時の一本あたりのパイプの摩擦耐力は15kNです。
この建物全体の荷重を30kN/㎡で計算し、このパイプを194本打ち込み、全体で約3,000kNの支持耐力を持つことになります。
パイプ同士は、ジョイント金物でつなぎ、溶接はしないので、作業は早いです。
打ち込んだパイプの頭部は、開いていますので。
その頭部にはこのような蓋をします。
194本もの杭を打つと聞くと、いったい何日かかるのだろうと思われるかもしれませんが、大きな地中障害物に当たることなく(多少はありましたが)、一日ですべてを打ち終えることができました。