安心R住宅とは何ですか

まだ、聞きなれない言葉だと思います。安心R住宅とは、国土交通省が今後進めて行きたい中古住宅流通において、ある一定の要件を満たした既存住宅に与える標章です。以前は似たようなもので「プレミアム既存住宅」というのがありましたが、プレミアム感よりも安心感を出していこうということになりました。

従来の中古住宅のイメージは、「品質が不安、不具合があるかも」、「古い=汚い」、「情報が足りない、分からない」というものでした。これらのイメージのよって、日本の中古住宅流通は、あまり普及してこなかったのではないかという調査結果があります。そのイメージを払拭し、「安心」、「きれい」、「情報がわかる」の3つを備えた中古住宅に「安心R住宅」の標章をつけようということになりました。

安心R住宅の安心とは何かということですが、まず耐震性です。昭和56年6月1日以降の新耐震基準であること。そして、建物状況調査(インスペクション)を実施して、構造上の不具合や雨漏りが認められず、既存住宅売買瑕疵保険を締結できる状態であることです。瑕疵保険に加入できる状態の住宅なら安心でしょうということです。

安心R住宅のRとは何でしょうか?これは、Reuse(再利用)、Reform(リフォーム)、Renovation(リノベーション)の頭文字のRです。つまりリフォームリノベーションによってきれいな状態であること、またはきれいな状態の提案がなされていることなどが要件になっています。これが「きれい」につながります。

情報がわかる」とは、その中古住宅が売りに出された広告時にその住宅の履歴情報や点検記録などが示され、求めに応じて更に詳細情報を開示できる状態であることです。

これらの要件は、あくまでも中古住宅の流通(売買)を円滑にすることを目的としていますので、不動産業者によって、積極的に取り入れるところとそうでないところに別れていくと思います。しかし、中古住宅の購入者としては、やはり安心R住宅の標章がついている物件を選ぶでしょうね。

ここで、注意しておきたいのは、安心R住宅には有効期限があることです。住宅は、今問題ないとしても少しずつ劣化が進行していくものです、ですから、インスペクションの有効期限が1年間であるように、いつまでも安心とは言えないことから、有効期限が設定されることにご注意いただきたいと思います。