生魚を食べるときにはアニサキスにご注意を

アニサキスってニュースなどでご存知かもしれません。私も他人事だったのですが、それは突然やってきました。 (※建築と関係ない話です)

いつ来るか予測できないため、これからお話することは知っておいて損はないかと思います。あるいは「これがそうかな?」というときに思い出して読んでいただければ幸いです。

私が、急に胸が痛くなって目が覚めたのが夜中の2時くらい。 激痛で、寝られずに3時間くらい我慢したけど痛みがおさまらなかったので、明け方119番に相談しました。 「胸のあたりが痛くて苦しいのですが、こんなことで救急車を呼んで良いのでしょうか?」

胸が苦しい時は救急車を呼んでもいいそうです。すぐに来てくれました。それに乗って江戸川病院の救急外来に着いたのが明け方の5時15分。 救急隊員が時刻を読み上げてたので覚えてます。 私が運ばれた横には、少し前に運ばれてきた高齢者がいらっしゃいました。心不全とのことでしたが、意識があって従業員を呼んでくれと叫んでいました。そうです。私は心臓に異常があるという疑いで病院へ運ばれたのです。

しばらくして私のCTスキャンの番。全身を撮ってもらいました。 それを診てもらったら何と胃が炎症して3倍くらいに膨れているというのです。 私が痛いと思っていたのは心臓ではなくて胃でした。溝落よりももう少し上の方の痛みでした。

その時は原因はわからないということだったのですが、タクシーで自宅に戻る途中、病院から電話があり「アニサキスの可能性がある」と。  しかし、CTスキャンの画像からでは、アニサキスかどうかの確認はできませんでしたので、胃カメラの予約をとって、その4日後に内視鏡で診てもらうことになりました。

症状

食してから半日くらいで、夜中に痛くなることが多いそうです。私の場合もそうでした。 継続的に激痛が伴います。じっとしていられないくらいの痛みです。この痛みには、波がある場合もあるそうです。 丸一日くらいしてから、私の場合は38℃以上の熱が出ました。そして、両肩など関節がある節々がしびれるように痛くなりました。これは今思うとアレルギー反応であったかもしれません。個人差あると思います。

内視鏡検査

私は、胃カメラを飲むのも初めてでした。鼻から飲むか口から飲むか選択します。 私は、鼻に水が入るだけで痛いので、口からを選択しました。

当日の朝。待合室で待たされること30分。歯医者で待たされるときの気分に似ていました。

同じ待合室にいるおじいさん三人組は、胃カメラのベテランらしく 「10分くらいで終わっちゃうから大したこたぁねぇよ」 「おれはステージ2だからさ。今年で4回目」 「鼻と口どっちが楽ですかね。」 「そりゃ鼻のが全然楽よ。」 「ガッハッハ!」と盛り上がってるが、(しまった。胃カメラ初心者の私が口からカメラで手続きしてしまった)と思いました。 これから胃カメラ飲むと考えたら余計に胃が痛くなって来ました。

麻酔されて、うつらうつらしてきて、喉に何かが通るのを感じてまもなく 「あー動いてるね。生きてるね」 みたいな会話が記憶の向こうで聞こえてきました。 やはり、アニサキスがいたのでした。しかもまだ生きていました。 「アニサキスは胃酸で死ぬ」という話も聞いていましたが、胃酸では死ななかったようです。 「これが胃壁に噛みついてました。まだ生きてます」と。 実際には噛み付いているのではなく、胃壁を破ろうとしていました。

原因

以上の経験から学んだことをお伝えします。

アニサキスはサバ、アジ、サンマ、カツオ、イカなどの内臓に寄生しています。それらを食すクジラのお腹の中まで移動することがアニーの旅の目的らしいです。そのためにサバやアジに寄生して、宿主を殺さないように生きているのですが、その宿主が人間に捕られて陸に上がると内臓にいたアニーは、慌てて宿主の肉の方へ移動するのだそうです。

それを食べてしまったのですね。

それで、また慌てて外に出ようと胃壁を破ろうとします。これが激痛に繋がります。アレルギー反応の一種らしいので、個人差はあるかと思います。

見た目は、白くて2cmくらいの長さの糸くずのように見えます。 昔からしめ鯖は、薄く切ったり、アジはたたきにしたりしますよね。あれは、アニーを見つけるあるいは退治するための知恵だったのかもしれません。昔、内視鏡が無かった時代には、なぜ青魚で当たる原因がアニーだとは分からなかったのでしょう。 ちなみに醤油や生姜やわさびでは、死なないそうです。60℃で1分以上加熱するか-20℃で24時間冷凍することで死ぬそうです。そう考えると、冷凍されて運ばれた経験のある魚は、安心かもしれません。

対策

それでも万が一、アニーを食べてしまったら。痛みを一時的に和らげるには、ラッパのマークの正露丸が効くそうです。アニーの動きを鈍らせる効果があるようです。しかし、痛みがおさまったからといって、そのままにしていてもいなくなりません。病院へ行って取り除いてもらいましょう。

私の場合は、病院で薬を処方されたとき胃薬をもらいました。通常、炎症を抑えるために胃酸を抑える薬を処方されます。しかし、それはアニーにとっては好都合かもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?私自身、症状から原因を知り、治療まで苦労しましたので、その体験談を綴らせていただきました。しかし、なるべくならご自分で判断せずに専門家であるお医者さんに診てもらって、判断してもらうべきだと思います。

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