シンガポールに着いて初日の夜。
シンガポールスリング発祥の地と言われるラッフルズホテルのロングバーに行きました。入り口の外は、待っている人で溢れていて、名前を告げて外で待たされること15分くらいで超満員の店内へ。
全てのテーブル上には、殻付きの落花生。床には、食べた落花生の殻が撒かれていました。
注文は、シンガポールスリングのみ。会計の時、これが一杯31SGドル。1SGドルが80円なので、なんと一杯2,500円のカクテルです。素直に高いなぁと思いました。
そしてその次の日、お昼に和食ランチを食べました。そこそこ満員状態。若いお客さんもたくさんいるお店だったので、リーズナブルかと思いきや、このランチメニューが30SGドル。だいたい2,400円くらい。むむむ。
次の日、乗用車のディーラー見学に行きました。普通車が800万円くらい。高いのは2000万円くらいする車も。日本で売っている同じ車種の3倍くらいの値段で売っていました。
この値段の見方ですが、上の金額は頭金。下の金額は、月々支払うローンの金額です。これを7年間払うので、800万円を超えます。
これでは物価が高くて生活が大変ではないかと思いました。
しかし、「ところでシンガポールの人の収入はどれくらいなのですか?」
と地元のガイドさんに聞いたら、「だいたい大卒の初任給で月45万円、30代のくらいのサラリーマン平均で月80万円くらいが普通。」というではありませんか。なんと!
ちなみに、この国の住宅の8割は国営住宅。日本でいうでは公団住宅に近いイメージですが、この9割以上は、分譲。ようするに買取ということなのですが、夫婦合わせて月13,000SGドル(104万円)の収入がないと買えないのだそうです。つまり、月100万円くらいの収入があるのが一般家庭の標準レベルということです。
シンガポールの大学を卒業して、アメリカ企業に内定が決まった知り合いの初任給は、50万円を超えていたそうです。
では、何故日本と比べてそんなに給料が高いのでしょうか?
シンガポールは多民族国家なので、子どもの頃から学校で、マレー語、中国語、英語を学ぶのが基本で、その他に第二外国語として、日本語やスペイン語などを選択して学ぶのだそうです。
そして、話をする相手によって言語を使い分けて話をします。私には到底真似できない能力の高さです。
日本は失われた20年、いやもはやこの30年の間、日本の大卒の初任給はほとんど変わっていないと思います。しかし、その間にアジアの途上国は経済発展し、独立50周年の熱帯の小さな国でさえ、教育レベルも経済も完全に日本より上だと感じました。
日本が安売り競争や足の引っ張り合いをしている間に、世界の経済はどんどん先に行ってしまったのですね。
経済だけが、幸福をもたらすとは限りませんが、そうした世界の現状を知っておくにこしたことはないと思います。
シンガポールは、日本人も多い国ですので、機会があれば一度行ってみてください。何か感じると思います。