現在、カナダのブリティッシュコロンビア州(BC州)にあるブリティッシュコロンビア大学内において世界初となる木造18階建てのビルが建設されています。正確には、二本のエレベーターシャフトがRC造なので木造とRC造の混構造(ハイブリット)というべきかもしれませんが、大部分は木でできていて人類の初挑戦と言えると思います。

背景として、このブリティッシュコロンビア大学には、2,000人の先生と50,000人の学生がいるため、広い大学構内に次々と先生のための宿舎や学生寮が建設中で、このブロックコモンズは、404戸の学生寮として計画されました。

18階建てのブロックコモンズの高さは、地上53.5m。カナダドルで51.5ミリオン(約40億円)の建設費です。床に使用されているCLTパネルは、全部で464枚。材積にして1,973㎥の木材を使用し、環境建築指標LEEDのゴールドを取得しています。

その構造を見ていきましょう。

日本のコンクリートラーメン構造や木造軸組工法のように梁材は無く、柱と床材だけで構成されています。ポイントはその接合部にあります。

接合部には金物を使用し、CLTのパネルの4つ角にボルトを通してナットで抑えます。

そうすることで、その上部の柱の鉛直荷重を床にかけること無く直接下階の柱に伝えるようにしています。

外壁は、サッシを含めた木質パネルで、カーテンウォールの様にクレーンによって吊られて取り付けられます。この外壁パネルによって、建物全体のツイスト(ねじれ)を抑えています。

技術的には、もっと高くすることはできるそうなのですが、このブリティッシュコロンビア大学内のレギュレーションによって、18階の高さに計画されたようです。

 

BC州の建築基準法では、木造6階建てまで建築可能ですが、そのうちこのような高層ビルも木造で建てられる時代が来るかもしれません。